#62/猫がカンテに大集合
カンテのカフェ席で猫っているDM&フライヤーの写真を見た人が、その写真と同じ席で猫をかぶって撮影したいとカメラをお願いされることが多かった。夕方、不思議な少年のような男性が一人ギャラリーに現れた。
持参したフリー情報誌に掲載されている猫を触りたいと言うのだ。それは我が家のアートくんだった「ごめんね、その猫は自宅でお留守番してるのよ、、」と伝えると、猫ちゃんいないの〜?と言って本当に残念そうな顔をした。お客様で溢れていたギャラリーで、その初対面の男性は疲れてる?と言って私の肩を突然揉み始めた。確かに私はとっても疲れていたし、その言い方も行動も別に嫌でもなく違和感もなくて、私はごくごく自然に思えた。もしかして君は家で留守番しているはずのアートを、思い出させるために来たのかな?
今日は夏のように暑くて、少し動くと汗ばむ感じがした。猫のアートに会いたくて、わざわざ梅田から離れた中津まで歩いて来てくれたと思うと申し訳なくなって、隣の神社になら猫がいるかも?と富島神社へ連れて行くことにした。私はその男性をカンテの入り口まで見送って別れた、ただそれだけの話。だけど、とっても不思議に感じて記憶に残った出来事だった。