top of page

neko note  

あんなこと、こんなこと。

#4・不思議な猫猫寺

昨年の反省はいろいろある。初めての開催ということで力が入っていたことと、猫が喜ぶことが少なかったこと。作家さんが30名も集まってくださったことはすごく嬉しかったけれど、売り上げが偏ったことは展示の仕方の工夫やお声がけでもう少し補えたのではないかと思う。レジでのプライス・テープの剥がしにくい件は、協力いただくカンテスタッフに大問題なので必ず修正しなくてはいけない。

nekocante2作家さん集めをする時に思い出したことがある。12月上旬に京都を訪れた時に立ち寄った猫猫寺(にゃんにゃんじ)という猫雑貨店がある。道路に鹿が飛び出してくるような人里離れた大原の手前、八瀬の村中に古民家の猫猫寺がポツンとあった。カフェの看板も出ていたので友人と2人、日暮れにふらり立ち寄った。扉を開けるとレンくんという人慣れした1匹の猫が迎えてくれて、土間は雑貨を並べたお店になっていた。全国の猫作家さん130人の作品が揃う猫猫寺は、365日猫展開催のようなもので、人当たりの良い優しい女主人と名刺交換して繋がらせていただくことにした。

それは本当に不思議な出会いで、猫猫寺という看板を最初見た時は、最近はペットが多いからきっと天国に行ってしまった猫を祀っている本当のお寺が京都の田舎にあるのだと思って立ち寄った。話を伺うと女主人は羊毛フェルト作家さんで、ご主人は日本画家、息子さんも猫の絵を描いていた。お店の奥の和室のカフェスペースには猫菩薩さまが鎮座していて、本当の猫の住職さま3匹がお寺を守っておつとめをしていた。店猫レンくんもその住職の1匹で、和室の襖には所狭しと息子さんの描いた猫たちがこっちを見つめて笑っている。カンテで猫展を開催する時に参加ご協力いただくことを約束して店を出ると山間の猫猫寺の駐車場は車の止めた場所が見えないくらい真っ暗になっていた。スマホの懐中電灯を照らしながら、もしかして私たち猫に騙されてる〜?友人と顔を見合わせながらハッピーなその店を後にした。明日は立春、猫猫寺さんにもお声がけしてそろそろ本格的に作家集めを始めよう♪

nekocante note
New note
アーカイブ
タグから検索
  • Facebook Basic Square
bottom of page