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neko note  

あんなこと、こんなこと。

28/運命の出逢い


愛おしいバケツ猫。

昨年の春、実家の倉庫で 野良猫が子どもを産んで育てていた。青いバケツの中には使わなくなった亀の水槽の細かい砂利が半分ほど入っていて、冷たい地面から伝わってくる底冷えから3匹を守ってくれていたようだ。子どもたちはこの小さなバケツで育ったようで、発見時もバケツに潜って器用におっぱいを飲んでいた。倉庫にはたまにしか使わないボードやキャンプ道具が入れてあるので、あまり人の出入りはない。たまたま母猫が細い扉の隙間から倉庫に入って行く時に兄が出くわして気がついた。扉を開けて人間に見つかってもぎゅうぎゅうになったバケツから逃げるでもなく、私たちを見つめる若い母猫は "この子たち、どうにかならんかね〜?"と助けを求めている目に思えた。発見から半月後、子猫たちに優しい里親が見つかり別々に引き取られていった。

後に残された母猫は野良育ちなので地域に戻す方が良いだろうと、戻す前に野良猫を増やさぬよう避妊手術を受けて耳にサクラカットを入れた。野良猫を保護して、手術を受けさせて耳に目印のサクラカットを入れて地域に戻すこと=TNR

(Trap(捕獲)Neuter(不妊手術)Return(元の住みかに戻す))と呼ぶことも、最近になって知った。サクラ印を入れたさくらちゃんもその後すぐに優しい里親が見つかり、今はのんびり家猫として幸せに暮らしている。上の写真は親子で最初で最期の記念写真になった。里親さんは皆良い人で、猫との幸せそな写真がSNSにアップされてくる。こんな里親探しの経験から、猫と人間がお互いを必要とする運命の出逢いは必ずあると思えるようになった。nekocanteでも運命の出会い企画はできるだろうか?何かやりたい。

サクラカットした猫たちは大人しくて、盛りがつかないので近所迷惑になるほど泣いたりはしない。社会に共存している地域猫として寿命を全うできるまで優しく見守ってほしいな。*写真は発見時に私が撮ったバケツ猫親子、見ているだけで愛おしい。

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